プロローグ

ジョス・トネー(1961)は、ベルギーおよび世界の伝書鳩界における第一人者のうちの一人です。1991年に妻のガブリエラと共にアスという町に定住しました。ガブリエラは、継父であり指導者であったトーマス・ペーテルスの一番下の娘でした。その年以降、彼はスプリントから長距離大レースに至るまで数々のレースで優勝する素晴らしい血統のレース鳩を生み出しました。トネー作翔のレース鳩は、アメリカ大陸から全ヨーロッパおよび中国に至るまで世界中の鳩レースで優れた実績を収めています。それによって、彼は鳩の飼育者として世界中に名が知れ渡るようになりました。

ジョス・トネーの優れた実績の一覧

  • ワールドチャンピオン優勝4
  • ゴウデンダイフ優勝6
  • ピジョンオリンピアード優勝5
  • 国内大会優勝7回
  • 国際大会優勝2回
  • KBDB全ナショナルチャンピオン優勝1回
  • KBDBナショナルチャンピオン若鳥の部優勝1回
  • BDSナショナルチャンピオン優勝12回
  • LCBナショナルチャンピオン優勝14回
  • KBDBナショナルチャンピオン長距離当歳鳩部門優勝1回

トネーは鳩の飼育における真のオールラウンダーとして知られており、あらゆる距離で最高レベルの鳩を常に生み出しています。また、飼育法を鳩レーススポーツの発展に適応させ続けています。彼は、舎内建設と内装設置、補助照明付き遮光、完全やもめ暮らし、同シーズンに5つの国内レースで優勝する鳩を飼うなど、数々の革新的な方法やアイデアの導入に成功し、後に多くの愛鳩家に採用されました。彼の鳩レースに対する野心と情熱は、若い頃から少しも変わらず、今はその鳩への愛情を2人の息子たちであるマキシム(1994)とクサビエ(1989)に伝承しています。

基礎からの質

鎖の強さはその中の最も弱い環によって決まるということわざがあります。ジョス・トネーのレーシングチームは、随従する鳩を許しません。レーシングチームの鳩は、彼によって初めに一羽ずつ厳選され、その後レースで試されます。ベルギーの世界チャンピオンのコロニーの強さは、チーム全体の質にこそあります。各鳩がレースで優勝できる能力を持っていなければなりません。

「交配基礎の質は、各鳩舎の成功の基です。」ジョス・トネー

ジョスは優良な鳩の交配を最優先しています。最優良ものを交配しなければいけません。十分なクオリティの鳩がいなければ、愛鳩家は他の鳩舎から優秀な鳩を手に入れる必要があります。そして、信頼が不可欠です。このスポーツにおいて違いを生むのは他の愛鳩家に対する信頼です。最良の鳩を購入するということは、必ずしもお金の問題ではなく、殆どが仲間の愛鳩家への信頼なのです。

交配後は、子鳩をレースに出場させたり選抜したりする必要があります。愛鳩家は目的を達成するために、忍耐強く様々な交配方法(すなわちペアリング)を試さなければなりません。ジョスは種鳩の系統に細心の注意を払っています。種鳩舎に入れられる前に、2羽の鳩はどちらもチャンピオンか、チャンピオンの子孫でなくてはなりません。また、鳩の飼育法に対しても100%彼が満足しなければいけません。そして、もう一つ要点があります。最良の鳩でも決して優勝が保証されるわけではないということです。真の課題は、適切な鳩を適切なレースに適切なタイミングで選ぶことなのです。

2003年にダックスインターナショナルでブライアン・シェパードが優勝し、イギリスが国際レースの場で成功を収めた時、ベルギーのトネーの血統が勝利に重要な役割を果たしました。優勝者にはトネー血統の血が脈打っていたからです。そして翌年2004年のダックスインターナショナルで同じ鳩舎の鳩が2位になった時も、トネー家系の鳩でした。2羽の鳩は半兄弟であり、シェパード家は直接トネー血統の価値を意味深く目撃することになりました。」

トネー血統

トネーの鳩舎にいる種鳩は4つの異なる血筋を継承しています。短距離血統の象徴と言えば、間違いなく「Avril」(ピジョンオリンピアード優勝20回)、「Cavendish」(KBDBスピードプロヴィンシャルエースバード1位) 、「Kajo」(KBDBスピードプロヴィンシャルエースバード114回)でしょう。新たな注目株は、「Babe」(LCBナショナルエースバード1位、KBDBスピードプロヴィンシャルエースバード1位)、「Sua」(優勝23回) 、そして「Sacha」(優勝7回、「Sachi」の半姉妹)です。

中から長距離の種目において、次の鳩(過去にはその他多くいましたが)は相当な価値を実証してきました。まず「Sachi」(BE12-5030350)は、19,155羽が参加したラ・ストゥレーヌナショナルで優勝しました(史上最速、スタートで50メートルの差をつける)。このような中長距離における素晴らしいパフォーマンスに加え、彼女は「Candira」(優勝8回、プロヴィンシャル4600羽中4位、ナショナル4203羽中7位、オリンピアード候補)や「Star」(885羽中2位、1612羽中4位、1459羽中5位、1756羽中12位)、「Storm」(22,476羽中29位)などの優勝孫鳩も産みました。

次に「Sedna」(BE04-5026055)は、ナルボンヌインターナショナル5870羽中1位、ジャルナックセミナショナル5005羽中7位、西ヨーロッパカップ長距離部門1位、LCBナショナルエースバード1位、KBDBプロヴィンシャルエースバード1位の成績を収めました。同時に、この「驚嘆すべき鳩」は、ナショナルゾーン優勝8回、ナショナル優勝2回、プロヴィンシャル優勝5回を達成した勝者たちの(曾)祖母でもあります。「Sedna」の特筆すべき子供たちには、「Sendo」(「Gaggan」の父と「Babe」の祖父)や「Sedmos」(5世代にもおよぶ優勝者の種鳩)がいます。

純粋なマラソン血統は、有名な雌鳩「Poco Diego」(1993年バルセロナインターナショナルおよび1995年バルセロナナショナルで優勝)、もしくはトーマス・ペーテルスの鳩舎で当時ジョス・トネーのお気に入りだった鳩、つまり「Diego Armando Barcelona」の系統に基づいています。そして、伝説の「Gouden Grijs」(BE65-3065077)の血統は、未だに超長距離の鳩の血統に影響を及ぼしています。彼女は、恐らく歴史上最も有名な灰色のレース鳩に違いありません。彼女はまた、「Kleine Molenaar」(BE98-5075521)、「Mooiste Reus」(BE90-5105244)、そしてジョスの最新のマラソン血統の基礎鳩「Crow」(BE05-5148626)の父鳩「Valentino」(BE92-5335439)の祖先です。世界のトップクラスの灰色長距離鳩の殆どは、「Gouden Grijs」の血筋を継いでいるのです。

ジョス・トネーの鳩舎にいるトップパフォーマーの殆どの鳩は、前述の一羽または複数の鳩と繋がっており、成功の大きなチャンスを保証されています。

トネーの種鳩舎は50組の交配ペアから構成されています。そのうち65%は短中距離、残りは長または超長距離のペアです。レース鳩舎は、バルセロナレースに特化した1グループを含む、殆ど長距離鳩用の鳩舎(トネーXM)に加え、短距離および中距離鳩用の2軒の鳩舎から構成されています。バルセロナグループを除き、全ての鳩は「完全やもめ」方式でレースに参加します。

秘密なしのシステム

ジョス・トネーのレーシング哲学の基本柱は単純化です。ジョスによると、出来るだけ鳩に集中するために、不要な仕事の排除に努める必要があります。真のオールラウンド愛鳩家として、あらゆる距離での優勝を目指し、ジョスは自分のレーシングシステムに適したオールラウンドかつ多目的なミックスフードを必要とします。さらに、それを換羽期および交配期に使用することを望みます。簡単に言えば、Beyers Premium Thoné Olympicはトネーが一年を通して全ての鳩に与える真のオールラウンドかつ多目的なミックスフードです。特定の時期には、炭水化物や資質の多く含まれた他のミックスフード(Galaxy Sport EnergyGalaxy Long Distance TT)をレースの間限定量加えます。

鳩の餌と栄養サプリメントの完璧な組み合わせを見つけることは、全ての愛鳩家がレースで勝つために探求することの一つです。鳩の健康を維持し、彼らのコンディションを最適に保つために、ジョスはPigeon Health & Performanceのプログラムに完全に従っています。この商品は、レース時や換羽期そして交配期などのあらゆる鳩に必要な栄養素が含まれています。

Beyersの鳩餌と同様に、Pigeon Health & Performanceの商品はジョス・トネーと共同開発されました。長年にわたる研究や試験の間、鳩に毎年のようにハイレベルなパフォーマンスをさせるためには、いくつかの特定の商品しか必要ではないことが分かりました。

「適切なミックスフードを見つけたら、次に適量を正確な時間に与えることを学ばなくてはいけません。」ジョス・トネー

ジョスは常に無条件に完全やもめ方式でレースに出場させます(バルセロナのグループを除く)。この方式を円滑に行うために、彼の鳩舎の各部分は2つに分かれています。やもめ暮らしの鳩用に巣箱付きの部分があり、その後ろ側には雌鳩のために屋根型の止まり木を備えた前面開口のゲージが付いています。鳩は4月から9月にかけて毎週様々な距離のレースに参加します。

2018年に、スピードからバルセロナ国際レースに至るまでトネーは73回優勝しました(ダブル無し)。さらに、ナショナルゾーンCで優勝5回、25回、34回も達成しました。2019年のレーシングシーズンはさらに好調で、スピードからバルセロナ国際レースに至るまで135回も優勝を飾りました。さらに、ナショナルゾーン優勝6回、プロヴィンシャル優勝3回、4209羽の成鳩が参加したナショナルシャトールーⅡで「Figo James」が2位になりました。